アンサンブル会の理念

仕事=社会参加イメージ 仕事=社会参加イメージ

アンサンブルが目指すもの

社会福祉法人アンサンブル会 
理事長 小椋年男

当法人は2001年11月に設立され、翌年通所授産施設
「ワーキングスタジオ・アンサンブル」(定員20名)が松川町に
誕生しました。もともと障害の子を授かった親の取り組みは、
以来18年 現在通所者180名の規模になりました。
この日中の通所者の多くがアンサンブルのグループホームを利用し、
365日24時間の支援体制が整備されています。

このような支援体制の整備・構築がどのような考え方に基づいて
なされ、そしてその目標がどこまで達成されているかをご説明
させていただきます。

まず<自立>ですが、いつまでも親に依存せず年金や工賃などの自前の収入を原資に自分で生きて行くことです。アンサンブルでは、既に120名以上
の人達が自分の収入だけでグループホームの費用を始め、小遣いやスマホ料金など全て自分でまかなっています。
家庭からの支出は一人も受けていません。自立は経済の自立という裏付けがあって初めてなりたちます。

次に<社会参加>ですがアンサンブルではほとんどの人達が毎日仕事を通じての社会参加を実践しています。世の中に役に立つ・受け入れられるものを生産し、それに生きがいと意義を実感できることが社会参加の基本と考えます。このような考えのもとアンサンブルの授産売上は平成30年度1億3千万円を超えています。
もちろんこの売上こそは工賃(自立のための収入の一部)の確保を目的としますが、しかし単に独り善がりの生産活動では世間に買ってもらえません。自分たちの作ったものが世の中に買ってもらえることこそが<社会参加>の証明になるのです。

以上のことを<町の中>で実践することが何よりも大事と考えてきました。町の中に働く場と暮らしの場(グループホーム)があれば、運転免許を
取ることが困難な人たちも自分の足で歩いて必要な用を達すことができるのです。
 これらのことをはより障害の重い人たちにとっても同じように重要で、幸い障害基礎年金が一級の場合がほとんどですから、逆に自立のための
経済的裏付けは安定しているとも言えます。アンサンブルの場合は中・軽度の人達も重度の人達も区別なくグループホームで暮らし自立を実現して
います。

これらの目的を<仲間と一緒に>行うことが最も重要なことで、そこでは障害のためにバカにされたり、いじめられたりすることがありません。
また同じ目線の高さで人生を共有できる多くの仲間がいます。話題や趣味の共有が人生にとってどれほど重要でしょう。

障がいのある人たちの自立は、その親にとっては過大な負担からの
解放です。我が子が誕生以来、とりわけ母親はこの過大な負担に
耐えてきました。しかしその負担は我が子が18歳までで終わるべきと
アンサンブルは考えてきました。その後は社会がその負担を肩代わり
すべきと。「社会」とはこの国の「制度」です。ですから制度の
組み合わせと活用によって「親の過大な負担からの解放」=
「障害の子の自立」を実現することがアンサンブルの使命と考えて
きたのです。

2017年アンサンブルでは「老後生活支援基金」という制度を
スタートさせました。働けなくなった老後(工賃3万円がなくなる)
も少しも困らないための基金を発足させました。親がいなくなっても
安心して仲間と生きて行けます。